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代表挨拶:幸田

こんにちは。たんぽり村まつり実行委員会代表の幸田です。

これから開村式を始めます。よろしくお願いします。

最初にたんぽり村まつりの紹介をします。

私は鳥取の出身ですが、8年前に三朝で自給自足の暮らしを始めました。

その時、衣食住、エネルギー、仕事…と、1つ1つをどうしたいか考える中で、廃材を集めて家を作ったり、田畑で米や野菜を作ったり、エネルギーも自給したいと薪ストーブや自家発電を始めました。

そうして様々なものを自給してきましたが、実は田んぼの水路の共同管理や薪を手に入れる山の管理など、自分の暮らしが自給自足で成り立っているのは、地域があるおかげであって、持続可能な暮らしをするには、自分の暮らしの中だけでなくて、地域の持続も必要だと2年ほど前に実感しました。

そんな中、「理想とする地域」ってどんなのか考える中で、私の実家のある北条や、今住んでいる三朝では、なかなかイメージが湧かなくて、本当に自分が理想とする場所・人達とやってみたいと探していたら、最初(佐治の)田中豊朗さんと出会い、たんぽり荘を紹介してもらい、「ここで、こんな人達とやりたい!」と、2014年に「理想の暮らし・地域」をテーマにたんぽり村まつりを始めました。


たんぽり村まつりでは、「こんな社会になったらいいな」と、いくつかルールを作りました。

1つ目は「まつり中の電気は自家発電」、2つ目は「飲食や風呂の燃料は薪」です。

みんなの家ではスイッチ一つで電気がついて、火もついて、火力が調整できると思います。

しかし、このまつりではそうはいきません。

ですので、注文してから料理が出来上がるまで少し時間がかかるかもしれませんが、スーパーで並ぶ時間は「イヤだな」と思ってしまいますが、このまつりでは、人とお話ししたり、豊かな自然環境を楽しんだり、「不便を不便だとネガティブにならず」そんなゆったりとした時間も楽しめるような雰囲気を作れたらいいなと思います。


3日間あるので、特に泊まられる方は普段ゆっくり交流できない人達と火を囲んだり、風呂に入ってゆっくり交流してもらえたらと思います。

では、よろしくお願いします。



田中豊朗(助役)挨拶

おはようございます。たんぽり村まつりが始まりました。

今から出店者、来場者の皆様は、「たんぽり村」の村民です。

1日村民もいれば、3日村民もいます。みんなで楽しく過ごしていきましょう。

私はここ中集落から4km程下に下った「余戸」という集落に、7年まえに54歳で広島から早期退職してUターンで帰ってきました。現在自然栽培(無農薬)で4種類の米を作っています。

私の想いは、たんぽり村まつりパンフレットに「孫ターンに希望を託して」と書きましたので読んでください。

私が帰ってきてから7年間、余戸では15名の葬式、2名の出産がありました。人口はマイナス13名。

43件ある集落のうち、空き屋は13件と増え、区費を払っているのは30件弱、1/4は空き屋状態。

集落で人口・個数が減ると言うことは、水道・農道・農地の管理を1つとっても、集落の維持機能が失われていく問い事です。そして、やがてはゆるやかに集落が崩壊していくことにつながるかも知れません。

勿論、この間に佐治では様々な取り組みをしてきました。


ごしの里協議会では「農家民泊」を7年間の取り組みの中で、去年は鳥取市の旧市内の小学校の半数以上、20校の5・6年生約1000人が佐治に来て、地元のお父さん・お母さんと合流し、たんぽり荘裏の川で魚のつかみ取りをしたり、枝打ち間伐の林業体験、佐治谷話、むし・わしの5しの宝を使った佐治おこしにたくさんの小学生が来てくれました。

お父さん・お母さんもこの7年間に大きな自信をつけております。

それでありながら、佐治の人口は減ることに歯止めがかかりません。

Uターンにしても、移住者にしても、増加の兆しを見せておりません。

佐治の特徴点をはっきり出して、魅力作りという意味で、まだまだ力不足と思います。

そこで皆さんにお願いです。

世の中や地域を変えていく中で、「若者・馬鹿者・よそ者」という言葉があります。

去年のたんぽり村まつりでは、皆様がこのキャンプ場の素晴らしさを誉めてくれました。

私たち地元も改めて魅力を再発見しました。

私たちは地元の馬鹿者です。

人から「何やっているんだあいつは、訳の分からんことをしているな」と言われながら、

こんな新しいことに挑戦しています。

それに、子育てや職探しで切実に悩んでいる若者の声が重なれば、なかなか今ひとつはっきりしていない、佐治の特徴を打ち出した魅力作りが見えてくるのではないかと思います。

そうした道筋が見えてくるような3日間でありたいと思いますので、出店者・来場者の皆様は、よそ者の立場から「いい物はいい、足りない点はたりない」

そうした遠慮のない声を聞かせてください。

直接言いづらいのであれば、受付にアンケート用紙もありますので、そちらに記入下さい。

そうした協力をいただくことをお願いとして、開村宣言と致します。

3日間楽しんで、交流をして、そして知識を深め、佐治に残る伝統的な木や火にまつわる生活技術を身につけて、一段とたくましくなってお帰り下さい。


幸田

このおまつりは、全国で増えている「(ほとんどがよそ者・移住者主体の)コミュニティ作り」でもあるのですが、

限界集落でもある地元の人達と一緒に、地元の人達が主体になった取り組みです。

私たち若者は持続可能な未来を作りたい、地元は限界集落を脱したいと、お互いにあるものを出し合い、一緒にやっているおまつりです。なかなか地元の人達が一緒にやっているこういうイベントはないので、ぜひ地元の人達との交流も楽しんでもらえたらと思います。



各スタッフ挨拶

竹村

こんにちは、竹村です。

私はキャンプ場を管理している、佐治二十一の職員です。

普段、夏場は賑わっているキャンプ場ですが、この時期寂しいキャンプ場なので、昨年に引き続きこうやって盛大に賑わっていて、とても嬉しく思います。

施設面で何か困ったことがあったら声をかけて下さい。


小橋

鹿野から来た小橋です。今回は「ひとむすび」としておにぎりも出店しています。

今年からスタッフになりました。

たんぽり村まつりで特に好きなのは、イベントではお客さんとはなかなかじっくり話せないけど、

宿泊型なので夜にゆっくり話せるのが好きです。


南條

ここから1つ上の栃原から来ました南條です。

普段は自然栽培で農業をしている他、小学生の民泊受け、林業体験を実施している自然塾のメンバーでもあります。


金田

佐治に移住して14年、梨を作っております、多田です。

4年前から自然栽培で梨を育てておりますが、なかなか難しいです。

自然相手に楽しくやっております。


多田

佐治町地域おこし協力隊です、多田です。

農業は初めてですが、農家になりたいと思います。

将来は農業を通じて地域おこしをしていきたいです。


上田

3日間よろしくお願いします。


田中

恒例の「薪割り」「火付け」を行いたいと思います。

薪割りは小橋が担当しますので、注目して下さい。

(何度が挑戦して)割れました!(拍手)

たんぽり村まつりでは3日間絶やさず火を使うので、「火付け」を行います。